公開日:2026年7月4日|最終更新日:2026年7月5日
引越し前(1〜2週間前)にやる手続き
① 転出届|今の役所に出す
別の市区町村へ引越す場合、今住んでいる役所に転出届を提出し「転出証明書」を受け取ります(引越しの14日前から受付)。マイナンバーカードがあればマイナポータルからオンライン申請ができ、役所に行かずに済みます。同じ市区町村内の引越しなら転出届は不要で、引越し後に「転居届」を出すだけでOKです。
| 引越しのパターン | 引越し前 | 引越し後 |
|---|---|---|
| 別の市区町村へ | 転出届(旧住所の役所) | 転入届(新住所の役所・14日以内) |
| 同じ市区町村内 | 不要 | 転居届(14日以内) |
② 電気・ガス・水道の使用開始手続き
いずれもネットまたは電話で申し込めます。入居日の1週間前までに済ませておくと安心です。
| 種類 | 申し込み先 | 立ち会い | ポイント |
|---|---|---|---|
| 電気 | 電力会社(自由に選べる) | 原則不要 | 当日ブレーカーを上げれば使えることが多い。料金プラン比較で節約可 |
| ガス | ガス会社(都市ガスは選択可) | 開栓に立ち会い必須 | 予約が埋まりやすい。引越し日が決まったら即予約 |
| 水道 | 自治体の水道局 | 原則不要 | ネットか郵送(物件に置いてあるハガキ)で申し込み |
③ インターネット回線
光回線は申し込みから開通まで2週間〜2ヶ月かかることがあります。在宅ワークやオンライン授業がある人は、物件決定後すぐに申し込みましょう。
- インターネット無料物件:手続き不要ですぐ使えるが、速度は物件次第
- 光回線:速くて安定。工事可否を管理会社に要確認。月4,000〜5,500円程度
- ホームルーター・ポケット型Wi-Fi:工事不要で即日使える。開通までのつなぎにも
④ 郵便の転送届
郵便局の「e転居」(ネット)または窓口で転居届を出すと、旧住所宛の郵便物を1年間無料で新住所に転送してくれます。住所変更の漏れがあっても救われる、必須のセーフティネットです。
⑤ その他(該当する人のみ)
- 国民健康保険の資格喪失手続き(別の市区町村へ引越す場合・転出届と同時に)
- 原付バイクの廃車手続き(ナンバー返却)
- 粗大ゴミの収集申し込み(2週間待ちもあるため早めに)
- NHK・新聞・定期配送サービスの住所変更
引越し後(14日以内)にやる手続き
① 転入届|新しい役所に出す
引越しから14日以内に、新住所の役所へ転入届を提出します。転出証明書(またはマイナンバーカード)と本人確認書類を持参しましょう。住民基本台帳法では、正当な理由なく届出をしないと5万円以下の過料の対象になると定められています。「うっかり」で済まないので必ず期限内に。このとき以下もまとめて済ませると、役所に行くのが1回で済みます。
- マイナンバーカードの住所変更(同じ窓口でできる。転入後90日以内に済ませないとカードが失効するので注意)
- 国民健康保険の加入手続き(該当者)
- 国民年金の住所変更(学生・自営業など第1号被保険者)
- 印鑑登録(実印を使う予定がある人。市区町村が変わると自動で抹消され、再登録が必要)
- 住民票の写しを2〜3枚取得(免許証・会社提出用などですぐ使う)
乗り物がある人はこちらも
原付バイクはナンバーの返納・再交付、自動車は運輸支局で住所変更、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きが必要です。自転車は防犯登録の住所変更を忘れずに。
② 住所変更リスト|漏れやすい順
- 運転免許証(警察署・運転免許センターで。本人確認書類として最優先)
- 銀行口座・ネット銀行
- クレジットカード(更新カードが届かなくなるので忘れずに)
- 携帯電話・格安SIM
- 通販サイトの配送先(うっかり旧住所に届く事故多発!)
- 各種保険(生命保険・自動車保険など)
- 勤務先・学校への住所届(通勤手当・学割に影響)
- 自転車の防犯登録の変更
- 各種サブスク・アプリの登録住所
ここがポイント
住所変更の多くはマイナンバーカードか新しい住民票が必要です。転入届のときに住民票を多めに取っておくと二度手間を防げます。順番は「役所 → 免許証 → 銀行・カード → その他」が効率的。
平日に役所へ行けない人のための時短ワザ
「手続きはわかったけど、平日の日中に役所なんて行けない…」という社会人・学生のための回避策です。
- マイナポータルで転出届:旧住所の役所へは行かずに完結。転入だけは来庁が必要ですが、「転入予約」をしておくと窓口がスムーズ
- 夜間・休日窓口を調べる:多くの自治体が週1回の夜間延長(〜19時など)や月1回の休日開庁を実施しています。「(自治体名) 窓口 延長」で検索
- 住民票はコンビニ交付:マイナンバーカードがあれば、役所に行かずコンビニのマルチコピー機で取得可能(手数料も窓口より安い自治体が多い)
- 郵送でできる手続きもある:転出届は郵送提出も可能(往復で1〜2週間かかるので余裕を持って)
- 番号発券アプリ・混雑カレンダー:転入シーズンの役所は数時間待ちも。自治体サイトの混雑予想(月曜と連休明けが混む)を見て、火〜木の午後を狙うのがコツ
手続きにかかる費用まとめ
| 手続き | 費用 |
|---|---|
| 転出届・転入届 | 無料 |
| 住民票の写し | 1通200〜400円(コンビニ交付は割安の自治体が多い) |
| マイナンバーカード住所変更 | 無料 |
| 運転免許証の住所変更 | 無料 |
| 印鑑登録 | 無料〜300円程度(自治体による) |
| 郵便の転送届 | 無料(1年間、再申請で延長可) |
手続き自体の費用はほとんどかかりません。かかるのは時間だけ。だからこそ、オンライン化と「役所1回で全部済ませる」段取りが効きます。
「世帯主」は誰にする?学生・社会人別の手続きの違い
転入届を書くときに戸惑うのが「世帯主」欄。一人暮らしを始めたら、あなた自身がその世帯の世帯主になります。実家の世帯から独立して、自分1人の世帯を作るイメージです。学生でも社会人でも同じです。
学生の場合
- 住民票は移すのが原則:生活の拠点が移るなら住民基本台帳法上は異動が原則。選挙・免許更新・成人式の案内なども新住所基準になります(卒業後に実家へ戻る予定の場合など、例外的な扱いもあります)
- 健康保険は親の扶養のまま:保険証はそのまま使えます。「遠隔地被保険者証」等が必要か、親の勤務先の健康保険組合に確認を
- 国民年金は20歳から:収入がない学生は「学生納付特例」を申請すれば在学中の納付が猶予されます。放置せず必ず申請を
- 通学定期・学割:通学区間の変更手続きを学校の窓口で
新社会人・社会人の場合
- 健康保険・厚生年金は会社経由:入社手続きに含まれるので、会社に新住所を届け出ればOK
- 通勤手当・住宅手当:住所変更の届け出が支給額に直結。入居が決まったらすぐ総務・人事へ
- 年末調整:住所が変わった年は、年末調整の書類に新住所を書くのを忘れずに
オンラインでできる手続きまとめ|役所に並ばない
| 手続き | 使うサービス | メモ |
|---|---|---|
| 転出届 | マイナポータル | マイナンバーカードがあれば来庁不要。転入予約も可能 |
| 郵便の転送 | e転居 | スマホで10分。本人確認もオンライン |
| 電気・水道の開始 | 各社・水道局のWeb窓口 | 24時間申し込み可能。検針票不要のところが多い |
| ガス開栓の予約 | ガス会社のWeb窓口 | 予約だけネットで、当日は立ち会いが必要 |
| 銀行・クレカの住所変更 | 各社アプリ・会員サイト | アプリから5分で完了するところがほとんど |
マイナンバーカードは引越しの最強アイテム
転出届のオンライン提出、コンビニでの住民票取得、本人確認書類、マイナ保険証——引越しに関わる場面で何度も活躍します。まだ持っていない人は、引越し前に作っておくと手続きが体感で半分ラクになります。
手続きチェックリスト総まとめ
| タイミング | 手続き | 場所・方法 |
|---|---|---|
| 引越し1〜2週間前 | 転出届 | 旧役所 or マイナポータル |
| 電気・水道の開始申し込み | ネット | |
| ガスの開栓予約(立ち会い) | ネット・電話 | |
| ネット回線の申し込み | ネット(早いほど良い) | |
| 郵便の転送届 | e転居 or 郵便局 | |
| 引越し当日 | 電気・水道の開通確認 | 新居 |
| ガス開栓の立ち会い | 新居 | |
| 引越し後14日以内 | 転入届+マイナンバーカード住所変更 | 新役所 |
| 運転免許証の住所変更 | 警察署 | |
| 銀行・カード・携帯などの住所変更 | ネット・アプリ |