防災の日にやる「期限切れ点検」|年1回で防災グッズを立て直す
9月1日は防災の日です。防災訓練をする日というイメージがありますが、もうひとつ、この日にしかできない大事な作業があります。
備えた物の点検です。
防災グッズは、そろえた時点がゴールではありません。水も食料も電池も、静かに期限を迎えていきます。年に一度、日を決めて点検してしまえば、あとの364日は安心して過ごせます。
この記事は、1時間ほどで終わる点検リストです。
なぜ「日を決める」必要があるのか
「気づいたときにやろう」では、まず気づきません。押し入れの奥の非常持ち出し袋は、何年も開けられないまま置かれていることがあります。
そして災害は、点検をさぼった家にも等しくやってきます。いざ開けたら電池が液漏れしていた、食料が3年前に期限切れだった——これは実際によくある話です。
9月1日、または防災週間(8月30日から9月5日)のどこかの休日。この日を「防災の点検日」に決めてしまってください。
点検リスト1:水と食料
- ペットボトルの水の期限を確認する。期限が近いものは日常で飲み、同じ数を買い足す
- レトルト食品・缶詰・アルファ米の期限を確認する
- 期限が半年以内のものは、この機会に食べてしまう(防災食を試食する良い機会です)
- 家族の人数×3日分、できれば1週間分あるか数える
期限切れを防ぐいちばん確実な方法は、ローリングストックに切り替えることです。ふだん食べる物を少し多めに買い、古いものから使う。これなら点検の負担も減ります。
点検リスト2:電池と電気まわり
- 乾電池の期限を確認する(使用推奨期限が本体に印字されています)
- 懐中電灯に電池を入れっぱなしにしていないか。液漏れの原因になります
- ライトが実際に点灯するか、全部つけてみる
- モバイルバッテリーを充電する。自然放電で空になっていることがあります
- モバイルバッテリーが膨らんでいないか確認する(膨らんでいたら使わずに処分)
モバイルバッテリーは数年で劣化します。「充電したのにすぐ切れる」ようになっていたら、買い替え時です。
点検リスト3:持ち出し袋の中身
- 実際に背負ってみる。重すぎないか(背負って走れるのが目安です)
- 季節に合っているか。夏なら冷却グッズ、冬ならカイロ
- 家族構成の変化に合っていないものはないか(子どものおむつのサイズ、粉ミルクの卒業など)
- 薬・常備薬の期限
- ウェットティッシュが乾いていないか
- 現金(小銭を含む)が入っているか
- 家族の連絡先を書いた紙が最新か
意外な盲点が、携帯トイレの数です。1人1日5回として、家族の人数分×日数があるか数えてみてください。多くの家庭で足りていません。
点検リスト4:家の中の安全
- 家具の固定金具がゆるんでいないか、突っ張り棒が下がっていないか
- 模様替えで、寝る場所に倒れてくる物が増えていないか
- 玄関までの通路に物が置かれていないか
- 火災警報器が鳴るか、テストボタンを押してみる(本体は10年で交換が目安です)
- 消火器の期限(使用期限が本体に表示されています)
火災警報器のテストは1分で終わります。ですが、住宅火災で命を守るいちばん確実な装置です。
点検リスト5:情報と決めごと
- ハザードマップが最新版か確認する(ハザードマップの読み方)
- 家族の集合場所と連絡方法を、全員で口に出して確認する
- 災害用伝言ダイヤル171を体験利用する(毎月1日と15日、防災週間などに使えます)
- 防災アプリの通知設定が生きているか確認する
終わったらカレンダーに印を
点検が終わったら、来年の9月1日にもう一度印をつけておいてください。これで来年も忘れません。
年に1時間。それだけで、備えは生きた状態を保てます。家族でやる訓練メニューは9月1日の防災の日に、家族でやる「おうち防災訓練」、季節ごとの分担は家族で続ける防災訓練カレンダーにまとめています。