停電した直後にやること5つ(順番どおりに)
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冷蔵庫の開閉をやめる
いちばん最初に「開けない」と家族に宣言します。ドアを閉めたままなら冷蔵室は約2〜3時間、冷凍室は半日〜1日冷たさを保てます。
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停電の範囲を確かめる
まず自宅のブレーカーを確認。落ちていなければ外を見て、近所も消えていれば地域の停電です。電力会社の公式サイトやアプリで復旧見込みを確認できます(スマホの電池は温存しつつ)。
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あかりを確保する
懐中電灯・LEDランタンを点けます。停電時でも場所がわかるよう、寝室と玄関に1本ずつ置いておくのが理想です。
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スマホを省電力モードにする
画面を暗くし、使わないアプリを閉じ、モバイルバッテリーを手元に。スマホは「情報・連絡・あかり」を兼ねる命綱です。
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使っていた電化製品のプラグを抜く
特にアイロン・ドライヤー・電気ストーブなどの熱が出る家電は、復旧した瞬間に火災の原因になります(通電火災)。外へ避難するときはブレーカーごと落とします。
ろうそくは最終手段に
余震や強風のある状況でのろうそくは火災のもとです。あかりの基本はLEDランタンと懐中電灯。ろうそくを使う場合は倒れない燭台で、目を離さないでください。
冷蔵庫の中身を守る:停電前にできる工夫が9割
停電時に冷蔵庫がどれだけ「もつ」かは、実は停電が起きる前の使い方でほぼ決まります。ポイントは冷蔵室と冷凍室で正反対です。
- 冷蔵室は7割収納。冷気の通り道があるほうがよく冷え、停電後の温度上昇もゆるやかになります。
- 冷凍室はすき間なく。凍った食品どうしが保冷剤の代わりになります。すき間には水を入れて凍らせたペットボトルを入れておくと、停電時にはそのまま保冷剤兼・溶ければ飲み水になります。
- 停電が長引きそうなら、保冷剤や凍ったペットボトルを冷蔵室の一番上の棚へ移動。冷気は上から下に流れます。
- 食べる順番は「冷蔵室 → 冷凍室 → 常温の備蓄」。傷みやすい物から片づけていきます。
復旧後のチェック
停電が数時間を超えた場合、肉・魚・乳製品などは見た目やにおいを確認し、少しでも不安があれば処分を。冷凍食品は「一度溶けて再凍結した物」は品質・安全性が落ちるため注意してください。
スマホの電池を長持ちさせる設定
災害時のスマホは、情報収集・安否連絡・ライト・地図のすべてを担います。次の設定で消費を大きく減らせます。
- 省電力モード(低電力モード)をオンにする
- 画面の明るさを最低近くまで下げる(消費の大きな要因です)
- 使わないときはWi-FiとBluetoothをオフにする
- 電波が圏外・不安定な場所では一時的に機内モードに(電波を探し続ける動作が電池を大きく消耗します。連絡を取るときだけ解除)
- 動画の視聴やゲームは控え、情報収集はラジオに任せるのが最強の節電です
備えとしては、スマホを2〜3回充電できるモバイルバッテリー(10,000〜20,000mAh)を家族分。加えて乾電池式の充電器か手回し充電ラジオがあると、長期停電でも詰みません。車がある家庭はシガーソケット充電器も用意しておくと安心です。
夏の停電:熱中症から身を守る
夏の停電はエアコンと扇風機が同時に止まるため、熱中症のリスクが一気に上がります。特に高齢者と小さな子どもは要注意です。
- カーテンを閉めて直射日光を防ぎ、風の通り道を作る(対角の窓を2か所開ける)
- 日中の暑い時間は家の中でいちばん涼しい場所(北側・1階)で過ごす
- 濡らしたタオルを首・わきに当てる。冷凍庫の保冷剤も活用
- 水分と塩分をこまめに(経口補水液の粉末があると便利)
- 我慢しない:地域の冷房が効いた施設(クーリングシェルター)や車のエアコンへの避難も選択肢
冬の停電:体温を守る
- 重ね着+帽子・マフラー・靴下で「首・手首・足首」を保温
- 毛布や寝袋にくるまり、家族は1つの部屋に集まる(人の体温も熱源です)
- 使い捨てカイロは背中・腰・おなかに(直接肌に貼らない)
- 窓に段ボールやプチプチを貼ると体感が変わります
- 石油ストーブ(電源不要タイプ)は停電時の強い味方。ただし1〜2時間ごとの換気と、就寝時の消火を必ず守ってください
一酸化炭素中毒に注意
カセットコンロや石油ストーブを閉め切った部屋で使い続けない、発電機は絶対に屋内で使わない。この2つは毎年事故が起きています。換気は「寒くても定期的に」が鉄則です。
ふだんの備え:停電対策の買い物リスト
- LEDランタン(家族の人数分が理想。最低でもリビング+寝室用に2つ)
- 懐中電灯(玄関・寝室に各1)+ヘッドライト(両手が空くので作業に便利)
- 乾電池(ライト・ラジオに合うサイズを多めに)
- モバイルバッテリー10,000mAh以上(家族分)
- 手回し・乾電池式ラジオ
- 凍らせたペットボトル(冷凍庫のすき間に常備)
- カセットコンロ+ボンベ(備蓄ガイド参照)
- (余裕があれば)ポータブル電源+ソーラーパネル。冷蔵庫や医療機器を動かしたい家庭に
在宅医療機器(人工呼吸器・在宅酸素など)を使っている家族がいる場合は、停電時の対応を事前にかかりつけ医と電力会社に相談しておいてください。多くの電力会社には事前登録制度があります。
ポータブル電源・モバイルバッテリーの選び方
停電対策の電源は、目的に合わせて2段階で考えるとムダがありません。
| 種類 | 目安の容量 | できること | こんな家庭に |
|---|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 10,000〜20,000mAh | スマホ2〜5回の充電。ライト・小型扇風機も | 全家庭の必需品。1人1台が理想 |
| ポータブル電源 | 500〜1,000Wh | スマホ数十回、扇風機・電気毛布を数時間〜、小型冷蔵庫も短時間 | 医療機器を使う人・乳児・在宅避難重視の家庭 |
ポータブル電源を選ぶときは、容量(Wh)だけでなく「定格出力(W)」が使いたい家電の消費電力を上回っているかを確認してください。電気毛布は約50W、扇風機は約30W、電気ケトルは1,000W超。ケトルや電子レンジまで動かすには大型機が必要で価格も跳ね上がるため、「湯沸かしはカセットコンロ、電源は情報と体温調節に使う」と割り切るのが費用対効果の高い考え方です。
- ソーラーパネル対応だと、長期停電でも日中に充電できて安心感が大きい
- スマホの充電ケーブルは家族の機種分+予備を電源とセットで保管
- 乾電池式の充電器も1つあると、電池さえあればスマホを充電できる保険になる
- 車がある家庭はシガーソケット用充電器を車に常備(車は大きな発電機でもある)
発電機(エンジン式)は屋内使用厳禁
ガソリン式・カセットボンベ式の発電機は便利ですが、排気ガスに一酸化炭素が含まれるため室内・車庫・ベランダでの使用は絶対にいけません。使用は必ず屋外の風通しのよい場所で。屋内で使える「電源」はバッテリー(蓄電池)タイプだけです。
停電が長引くときの判断:とどまるか、移動するか
停電の多くは数時間〜1日で復旧しますが、台風や地震では数日〜1週間に及ぶことがあります。長期化しそうなときの判断材料を持っておきましょう。
- 復旧見込みの調べ方:電力会社の停電情報サイト・公式アプリで、地域ごとの復旧見込みが公開されます。スマホの電池は貴重なので、確認は時間を決めて(例:朝・昼・夜の3回)。
- 在宅継続の目安:飲料水・食料・トイレが足り、夏の暑さ/冬の寒さに耐えられるなら在宅避難が基本。季節別の暑さ・寒さ対策を参考にしてください。
- 移動を考える目安:真夏で体温調節が難しい家族(高齢者・乳児・持病のある人)がいる、医療機器の電源が確保できない、といった場合は、電気が生きている親戚宅・避難所・自治体が開設する「クーリングシェルター」への移動を早めに検討します。
- 冷蔵庫の見切り:停電が24時間を超えたら、冷蔵室の傷みやすい物はあきらめる勇気も必要です。無理に食べて体調を崩すほうが損失が大きいです(食事術ガイド参照)。
「うちだけ停電」のときはブレーカーと契約を確認
近所は電気がついているのに自宅だけ停電している場合は、地域の停電ではなく、自宅のブレーカー落ち・漏電・アンペア超過の可能性があります。分電盤を確認し、漏電ブレーカーが落ちていて原因がわからないときは、無理に戻さず電力会社・電気工事店に相談してください。
停電のQ&A
Q. 停電中、冷凍庫の食品はいつまで大丈夫?
A. 開け閉めしなければ、目安として半日〜1日は冷凍状態が保たれます。保冷剤や凍らせたペットボトルが多いほど長持ちします。再凍結した形跡がある食品(霜が固まっている・形が崩れている)は品質が落ちているので、解凍後は加熱してその日のうちに食べ切りましょう。
Q. 信号も消えるほどの停電。車で出かけてもいい?
A. 信号が消えた交差点は事故が多発します。不要不急の運転は控えるのが原則です。どうしても運転する場合は、交差点では必ず一時停止し、警察官の手信号に従ってください。
Q. オール電化の家は停電に弱い?
A. 調理・給湯・暖房のすべてが止まるため、影響は大きくなります。その分、カセットコンロ+ボンベ多め(1週間で1人6本目安)と、電気を使わない暖房(カセットガスストーブ等)の優先度を上げてください。エコキュートのタンク内の水は生活用水として使えることも覚えておくと安心です(飲用は避け、取扱説明書に従ってください)。
Q. 停電時、固定電話は使える?
A. 光回線の電話(ひかり電話)は停電すると使えません。モバイル回線も基地局の非常用電源が切れると数時間〜で圏外になることがあります。安否確認ガイドで紹介している公衆電話・171の使い方を家族で共有しておきましょう。
Q. マンションの停電は何が違う?
A. エレベーター停止と断水(ポンプ停止)が同時に起きるのが最大の違いです。マンション防災ガイドで詳しく解説しています。