家庭の防災よくある質問30
備蓄・停電・断水・トイレ・避難の疑問に回答

各章に入りきらなかった「細かいけど大事な疑問」をまとめました。気になる質問をタップ(クリック)すると答えが開きます。

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備蓄・水のQ&A

水道水をペットボトルに入れて保存すると、何日飲めますか?

清潔な容器の口元までいっぱいに入れて密閉した場合、直射日光を避けた常温で約3日、冷蔵庫で約10日が飲用の目安です。水道水に含まれる塩素の消毒効果が少しずつ失われるためです。期限を過ぎたら捨てずに、トイレや掃除などの生活用水に回しましょう。詳しくは断水ガイドへ。

備蓄の置き場所がありません。狭い家でもできますか?

できます。コツは「1か所にまとめようとしない」こと。ベッド下に水、クローゼットの床に携帯トイレ、キッチンの棚にローリングストックの食品、とデッドスペースに分散させます。分散は置き場所の問題を解決するだけでなく、部屋が1つ使えなくなったときの保険にもなります。→備蓄ガイド

非常食は5年保存の物を買うべきですか?

必須ではありません。3か月以上もつ「ふだんの食品」を多めに回すローリングストックのほうが、味にも飽きず期限切れの無駄も出ません。5年保存の非常食は「押し入れの奥の最後の保険」として少量、が現実的なバランスです。

ローリングストックは何から始めればいいですか?

次の買い物で「水1ケース」と「よく食べるレトルト・缶詰を3個多め」に買う。これだけで開始です。あとは食べたら買い足すを守るだけで、1〜2か月後には自然に3日分がそろっています。

お風呂の残り湯は飲めますか?

飲用には使えません。入浴後のお湯は雑菌が多く、煮沸しても飲用はおすすめできません。残り湯はトイレ・掃除・初期消火用の生活用水と割り切り、飲み水は備蓄と給水拠点で確保します。

給水車の水をもらうには何が必要ですか?

容器です。手ぶらでは水をもらえません。ポリタンク(10L推奨)か給水袋を備え、水は10Lで10kgあるので、キャリーカートや背負える給水リュックがあると帰り道が全く違います。→断水ガイド

停電のQ&A

停電したとき、冷蔵庫の食品はいつまで食べられますか?

ドアを開けなければ、冷蔵室は約2〜3時間、すき間なく詰めた冷凍室は半日〜1日程度冷たさを保てます(季節・設置環境で変わります)。復旧後、肉・魚・乳製品は見た目とにおいを確認し、少しでも不安があれば処分を。「迷ったら捨てる」が食中毒予防の鉄則です。→停電ガイド

停電の夜、ろうそくを使ってもいいですか?

おすすめしません。余震や強風で倒れると火災になります。あかりの基本はLEDランタンと懐中電灯。ろうそくはそれらが尽きたときの最終手段とし、倒れない燭台で目を離さず使ってください。

エアコンが止まったら熱中症が心配です。どうすれば?

①カーテンで直射日光を遮る ②対角の窓を開けて風の通り道を作る ③水分と塩分をこまめに取る ④保冷剤・濡れタオルで首やわきを冷やす。それでも暑ければ我慢せず、冷房のある公共施設(クーリングシェルター)や車のエアコンへ避難してください。特に高齢者と乳幼児は早めの判断を。→停電ガイド

ポータブル電源は買うべきですか?

優先度は「モバイルバッテリー・乾電池・カセットコンロ」の後で大丈夫です。ただし、在宅医療機器を使う家庭、熱帯魚・爬虫類など温度管理が必要なペットのいる家庭では優先度が一気に上がります。ソーラーパネルとセットだと長期停電にも対応できます。

地震・避難のQ&A

地震のとき、まず火を消しに行くべきですか?

いいえ。揺れの最中に火に近づくと、鍋の中身などでやけどをします。今のガスコンロやストーブは大きな揺れで自動停止しますし、ガスメーターも自動遮断します。火の始末は揺れが収まってから。まずは頭を守ってください。→地震ガイド

地震の後、トイレの水を流してもいいですか?

すぐには流さないでください。排水管が壊れていると、汚水が階下や敷地にあふれます。マンションは管理組合の点検完了の連絡まで、戸建ては排水ますの確認まで、携帯トイレでしのぐのが原則です。→断水ガイド

避難所に行かないとダメですか?

いいえ。自宅が安全なら在宅避難が基本です。避難所は自宅が危険な人のための場所で、スペースも常に不足します。在宅避難でも、物資・情報・支援は避難所で受け取れるので、遠慮せず取りに行ってください。→在宅避難の考え方

エレベーターに閉じ込められたらどうすればいいですか?

非常ボタンとインターホンで外部に連絡し、救助を待ちます。むりやりドアを開けない(かご外への転落が最も危険です)。乗車中に揺れを感じたら、全階のボタンを押して最初に止まった階で降りるのが鉄則です。→マンション防災

災害用伝言ダイヤル171はどう使いますか?

「171」にかけると音声ガイダンスが流れます。録音は「1」→自宅など被災地の電話番号、再生は「2」→相手の電話番号を押すだけ。毎月1日・15日、正月三が日、防災週間などに体験利用できます。家族で一度練習しておくと、本番で迷いません。→安否確認の方法

ガスが止まりました。故障ですか?

震度5相当以上の揺れの後は、ガスメーター(マイコンメーター)が安全のため自動でガスを止めます。ガス臭くないことを確認したうえで、メーターの復帰ボタンを押して約3分待つと戻ることが多いです(手順はメーターに書いてあります)。ガス臭いときは、換気扇や電気に触れず窓を開けて退避し、ガス会社に連絡してください。

家族・持ち物のQ&A

市販の防災セットを買えば十分ですか?

出発点としては十分ですが、ゴールではありません。買ったら中身を一度全部出して、薬・眼鏡・ミルク・生理用品・入れ歯など「その人専用の物」を追加し、いらない物を抜いてください。→持ち出し袋リスト

赤ちゃんの液体ミルクは温めなくても大丈夫?

はい、常温のまま飲ませられます。それが液体ミルクの最大の防災価値です。ただし初めての子は味の違いで飲まないことがあるので、ふだんから月1回など飲む機会を作って慣らしておきましょう。→子どもの防災

ペットと一緒に避難所に入れますか?

一緒に「避難する」(同行避難)のは原則OKですが、避難所の建物内で一緒に「過ごせる」(同伴避難)かは避難所ごとに違い、屋外や別室飼育が一般的です。自治体のルール確認と、避難所以外の預け先の確保を平時にしておきましょう。→ペット防災

車に防災用品を置いてもいいですか?

毛布・水・簡易トイレ・軍手などは車載向きで、帰宅困難や車中避難のときに活きます。ただし夏の車内は60度以上になることがあり、食品・カセットボンベ・モバイルバッテリー・薬の保管には向きません。→分散配置の考え方

防災グッズの見直しはいつやればいいですか?

年2回、日付固定がコツです。おすすめは3月(春の防災点検)と9月(防災の日・防災週間)。食品と電池の期限、子ども服のサイズ、書類のコピーの中身をチェックします。→見直しのやり方

トイレ・衛生のQ&A

携帯トイレは何回分備蓄すればいいですか?

1人1日5回×最低3日、できれば1週間分(1人35回分)が目安です。4人家族の1週間分なら約140回分。2Lペットボトル数箱分のスペースに収まり、価格も1回数十円〜と安いので、水や食料より気軽に「多め」をそろえられます。必要数の計算表と使い方は災害時のトイレ対策にまとめました。

携帯トイレがないとき、何かで代用できますか?

45Lのポリ袋2枚と、細かくちぎった新聞紙・紙おむつ・ペットシーツで応急対応できます。1枚目は便器のカバー、2枚目が使い捨てのトイレです。ただし専用の凝固剤に比べて固まらず、においも強いため、あくまで「買い足すまでのつなぎ」です。

断水中、お風呂に入れないときの体のケアは?

大判の体拭きシートで「わきの下・首・足・陰部」を優先的に拭きます。ドライシャンプー、蒸しタオル(カセットコンロでお湯が沸かせれば)も有効です。肌トラブルの防止はもちろん、「さっぱりする」ことは避難生活の気力維持に想像以上に効きます。1日1回のケアを習慣にしましょう。

断水中の歯磨きはどうすればいいですか?

コップ3分の1程度の少量の水でも磨けます。水が惜しいときは歯磨きシートや洗口液を。特に高齢者は、口の中の細菌が誤嚥性肺炎の原因になるため、災害時こそ口腔ケアを止めないでください(高齢者の防災参照)。

使用済みの携帯トイレやおむつはどう保管すればいいですか?

防臭袋で二重にし、ふた付き容器や屋外の直射日光の当たらない場所にまとめて保管します。ごみ収集が再開したら、自治体の案内に従って出してください。下水・側溝・川に流すのは厳禁です(凝固剤は水に溶けません)。

避難・情報収集のQ&A

警戒レベル3と4の違いは何ですか?

レベル3(高齢者等避難)は「避難に時間がかかる人が避難を始める」段階、レベル4(避難指示)は「危険な場所にいる人は全員避難」の段階です。レベル5(緊急安全確保)は手遅れ寸前の宣言で、必ず発表されるとも限りません。大雨・洪水ガイドでレベル別の行動を詳しく解説しています。

夜中に避難指示が出たら外に出るべきですか?

外の状況次第です。すでに道路が冠水している・土砂の前兆があるなど移動が危険なら、無理に避難所を目指さず、建物の2階以上・崖と反対側の部屋へ移る垂直避難に切り替えてください。そもそも夜の避難は危険なので、「暗くなる前に避難を終える」計画にしておくのが最善です。

在宅避難でも支援物資はもらえますか?

もらえる自治体がほとんどです。配布拠点は避難所になることが多いので、最寄りの避難所の受付で「在宅避難しています」と伝え、物資配布の時間とルールを確認してください。黙っていると存在に気づいてもらえないのが実情です(避難所生活ガイド参照)。

災害時にスマホの電池を長持ちさせるには?

低電力モード+画面を暗く+不要アプリ終了が基本3点セット。電波が弱い場所では電波探しで電池が減るため、機内モードにして必要なときだけ解除する方法も有効です。情報収集は「朝・昼・夜の各10分」のように時間を区切り、連絡は電話より文字で。停電ガイド安否確認ガイドもどうぞ。

SNSの災害情報はどこまで信じていいですか?

「発信元は公式か」「一次情報があるか」「拡散をあおっていないか」の3点で見ます。公的機関・報道・ライフライン企業の公式アカウント以外の情報は、裏が取れるまで保留に。真偽不明の情報は善意でも拡散しないのが鉄則です。デマにだまされない3つのチェックで詳しく解説しています。

疑問が解決したら、備えの実行へ。まずは今日できる3つから始めましょう。

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