コラム
デジタル終活の始め方 ― スマホ・ネット口座・サブスク
スマホが開けないだけで、家族はネット上の契約に手が届かなくなります。今日からできるデジタル終活の4ステップをまとめました。
スマホやインターネットが暮らしの中心になった今、「もしものとき、家族がスマホを開けなくて困る」ケースが増えています。ネット銀行の存在に気づけない、契約中のサブスクを止められない——こうしたトラブルを防ぐのがデジタル終活です。難しいことはありません。今日できる4つのステップから始めましょう。
スマホのロック解除方法を「封筒」に残す
いちばん大切なのはこれです。スマホが開けないと、連絡先も写真も、ネット上のあらゆる契約も家族が確認できません。パスコードやパターンを紙に書き、封筒に入れて封をし、重要書類と同じ場所に保管します。「開ければわかる」状態にしておけば、普段のプライバシーは守られます。
ネット口座・ネット証券を一覧にする
通帳のないネット銀行・ネット証券は、家族が存在に気づけないのが最大の問題です。サービス名と登録メールアドレスだけでも書き出しておけば、家族が手続きにたどり着けます。残高やパスワードまで書く必要はありません。→ 重要書類の整理
サブスク・定期購入を棚卸しする
動画配信、新聞の電子版、健康食品の定期便……。クレジットカードの明細を1年分見直すと、忘れていた契約が一気に見つかります。使っていないものは、この機会に解約すればそのまま節約にもなります。故人のサブスクを家族が解約できず、請求だけが続く——という相談は実際に増えています。
パスワード一覧を机に置きっぱなしにしない
すべてのパスワードを1枚の紙に書いて見える場所に置くのは、防犯上おすすめできません。「サービス名の一覧は見える場所」「パスワードは封をして別の場所」と、2段階に分けるのが基本です。
大手サービスの「もしも」の設定を使う
スマホやメール、SNSの主要サービスには、亡くなった後にアカウントを家族が管理・削除できる事前設定(追悼アカウント管理人、一定期間使われないときの引き継ぎ設定など)が用意されています。設定画面で「追悼」「アカウント」などと探してみてください。元気なうちに指定しておくと、家族の負担が大きく減ります。