コラム
親の「聞き取りメモ」のすすめ
「書いておいて」では進まないエンディングノート。会話で聞いて残す方式なら、自然に親の思いを残せます。スマホでできる聞き取りメモのすすめです。
親の老後準備というと、書類やお金の話が中心になりがちです。でも、いざというときに家族がいちばん困るのは、じつは「本人の希望がわからない」こと。延命治療はどうしたいか、お墓はどうするか——元気なうちに聞いておけば、家族は迷わずに済みます。この記事では、堅苦しくならずに親の思いを残す「聞き取りメモ」のすすめを紹介します。
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「書いて」より「聞いて残す」が続くコツ
エンディングノートを渡して「書いておいて」とお願いしても、多くの場合そのままになってしまいます。人は、白紙に向かうより会話で問われるほうが答えやすいもの。子どもが聞き役になり、出てきた言葉をメモや録音で残していく方式なら、自然に、そして楽しく進みます。まとまった内容は、あとでエンディングノートに転記すれば完成です。
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スマホひとつで残せる
- ボイスメモ(録音)で、話し声そのものを残す ― 表情や声は何よりの記録になります
- 要点だけメモアプリに箇条書き ― あとで見返しやすい
- 写真も一緒に ― アルバムを一緒に見ながら聞くと、思い出話が広がります
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聞いておきたいことリスト
一度に全部聞く必要はありません。会話の流れで、2〜3個ずつで十分です。
| テーマ | 聞いておくとよいこと |
|---|---|
| 医療・介護 | 延命治療の考え、介護が必要になったら自宅か施設か、任せたい人 |
| お金・書類 | 取引銀行や保険会社の名前、重要書類の保管場所(暗証番号は不要) |
| 葬儀・お墓 | 希望する形式、呼んでほしい人、お墓や菩提寺のこと |
| 人・思い出 | 連絡してほしい友人、大切にしている物、家族へのメッセージ |
より詳しい聞き方や言い換えのコツは、親との話し方にまとめています。
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切り出しの魔法の一言
「私が困らないように、教えてほしい」
「終活しよう」「もしものときのために」と切り出すと、親は身構えます。そうではなく、「もしものとき私が迷わなくて済むように、考えを聞かせて」と、子ども側の安心を理由にすると、親の「子どもを助けたい」気持ちに沿って、驚くほど話が進みます。