捨てて後悔したもの、しなかったもの
片付けの最中は「全部捨てよう」という気持ちになりがちです。しかし、終わってから悔やまれるものには、はっきりした傾向があります。
後悔しやすいもの
家を買ったときの書類
圧倒的に多いのがこれです。古い茶封筒に入った売買契約書や工事の領収書は、一見するとただの古紙です。しかし、売却時の税金の計算に使う取得費の証明になります。書類がないと売却価格の5%しか取得費として認められず、税額が数百万円変わることがあります。
家の写真
解体してしまうと、二度と撮れません。外観、玄関、居間、自分の部屋。「いつでも撮れる」と思っているうちに、家はなくなります。
親の声が入った記録
ビデオテープ、カセットテープ、留守番電話の記録。写真は残しても、声を残す発想がある人は多くありません。テープは20〜30年で劣化するため、再生できるうちにデータにしておく価値があります。
手書きのもの
レシピノート、家計簿、日記、手紙。内容よりも「その人の字」に意味があります。1冊だけでも残しておくと、後から支えになったという声が多くあります。
思ったより価値のあったもの
古い工具、農機具、カメラ、腕時計、未開封の洋酒。中古市場では需要があるのに、処分費を払って捨ててしまうケースです。
捨てても後悔しなかったもの
- 大量の食器:来客用の食器セット、贈答品の湯呑み。使う機会は、実際にはほぼありません。
- 来客用の布団:泊まる人がいない前提なら、置いておく理由がありません。
- 賞状・トロフィー:本人には大切でも、引き継ぐ人には重荷になります。写真に撮れば十分だったという声が多いです。
- 大型の家具:立派なタンスや飾り棚は、現代の家には入りません。運び出すだけで数万円かかります。
- 本と雑誌:読み返すことはまずありません。必要になれば図書館や電子書籍で手に入ります。
- 「いつか使うかも」の日用品:未使用のタオル、洗剤、文房具。買い直せるものは、置いておく理由が弱いものです。
共通しているのは、買い直せるもの・代わりがあるものは後悔しにくいという点です。逆に、その家、その人にしかないものは、失うと取り戻せません。
後悔を減らす3つの工夫
- 写真を撮ってから捨てる:物そのものではなく、記憶を残す方法です。大きなものほど効果があります。
- 「迷い箱」を作る:判断できないものを一時保管し、期限を書いておきます。半年後に開けたとき、ほとんどは処分できます。
- 紙類は1枚ずつ確認してから捨てる:契約書、通帳、権利証、現金。まとめて捨てると、二度と戻りません。
判断の基準は残すもの・捨てるもの・売るものに、写真の整理は写真と思い出の品にまとめています。